おおみそか

一年最後の日を大晦日というのですが、もともとは旧暦で 30 日のことを漢字で三十日 (みそか) と書き、一年の最後に来る大きな三十日を大三十日といったものなんですよね。

月の満ち欠けで 1 日が新月、15 日が十五夜と決まっていた旧暦には 31 日というのはないわけです。なので月の終わりが必ず 30 日になり、三十日なんですね。今は大晦日と書くのが普通ですね。意味は変わりませんね。

今みたいに 28 日で終わったり 31 日で終わったりしない、非常に規則正しい暦だったんですね。ただ……それでいくと 1 年が 360 日になるんですが。

で、なんで大晦日にそばを食べる習慣があるのかというと、これから先も細長く生きようという縁起担ぎで、別にそばじゃなくてもいいような気が……。そうめんじゃ季節に合わないような気がするし、冷麦というのも……。あ、ラーメンとかよくないっすか? と思ったけど日本に昔からあったかといえば疑問。やっぱりそばが一番古くからあったんじゃないかな、と。うどんってのは、太く短く、ってイメージなのでふさわしくないんでしょうね。

人生、細く長く、人様に迷惑をかけないように生きていきたいものですね。

さて、そばといえば毎月最後の日がそばの日なのはご存じでしょうか。23 年ほど前に日本麺類業団体連合会が制定したらしいです。そういうわけで、12 月の 31 日は一年最後のそばの日でもあるのです。