メールで「返信不要」と言いたいとき - 頭ん中 より。

そもそも文末に「返信不要」と書かれていても それは失礼でもないし悲しいことでもない というのが一般常識になればそれで解決か。

電子メール (以下、メール) って、手紙以上に難しいコミュニケーション手段だと思うのです。手紙のように、づら (筆跡) から気持ちを読み取ることができないため、ふみづら (文章) から内容を理解するしかなかったり。ケータイのメールや Web サイトのブログなどでは絵文字顔文字といった手段も用意されていますが、それらに頼らなければ成立しないような文章を書いている人って、多いのではないでしょうか。チャットで目上の人 (と言うか、そもそも面識のない相手は、すべて自分より目上の立場として扱うべきなのですが……) に対し (笑) (笑いを表す) などのインターネットスラングを多用する人もいます。

また、最近の人はあまり手紙を書かないと言うと反論されることが多いのですが、その人たち (多くは中学生や高校生など) はきちんとした書き方を知っているのでしょうか。手紙のルールやフォーマット (形式の意味。ああ、好きな単語です) に則って書いているのでしょうか。前略と書いておきながら、実りの秋……などと、立派な時候のあいさつを書いている人はいませんか。男性なのに文末をかしこと結んでいる人はいませんか。まあ、そんな硬い手紙を書くことはないとしても、せめて手紙には署名ぐらい入れておきたいものです。書いた日付けと、自分の名前ぐらいは入れておきましょう。

個人的なことですが、手紙でインターネットスラングが使えないといっても (笑) などを書いて、筆者はここで笑っていますとかここで笑ってくださいという指示は要らないと思うのです。そんなのを書かなくても、文面が面白ければ勝手に笑いますよ。逆に、いくら面白いことを書こうとしてもそんなのを書かなければ笑えない、というのでは (笑) の字から必死さが読み取れ、なんだかかわいそうに思えてしまいます。

さて、絵文字や顔文字を存分に使えるメールでは、紙面の手紙ほど制約がなく、誰でも簡単に書けると思われがちです。しかし、本当は手紙以上に難しいものなのです。

まず手紙にはない件名が必要になります。差出人を書かなくても送れる手紙と違い、差出人情報も必要になります。差出人の名前を登録していない場合、相手にはメールアドレスが知らされることになります。よく、ケータイからメール送る人は件名をつけず無題で送ることも多いと思います。しかしこれ、パソコンのメールソフトでは迷惑メールとして処理されることも多いので、なるべく件名はつけるようにしましょう。件名をつけることで、何度も返信が繰り返されたメールでも、最初に送られたメールからのつながりがわかりやすくなります。

文頭の返信不要の件ですが、あれもメールならではの悩みというか、手紙ではあまりないことです。ダイレクトメールや合否発表のはがきのようなものですかね。メールには封筒がなく、書籍も請求書も領収書も、広告もラブレターも、すべて等しく扱われますから。

結局何が書きたいかというと、一般的な手紙や目上の人へのメールで、絵文字や顔文字、インターネットスラングがなければ成立しないような文章にならないよう、十分に気をつけましょう、ということです。

この記事を書くのにかかった時間、1 時間半。書き上げた内容、プライスレス。お金で買えない価値がある。買える物は現金で。

2008年09月12日 金曜日 13時19分

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