W3C が XHTML 2 をやめて HTML 5 に注力するらしい

W3CがXHTML 2の策定打ち切りを決定、HTML 5の標準化に注力へ : Webブラウザ - Computerworld.jp より。

Web技術の標準化団体W3C(World Wide Web Consortium)は7月2日、マークアップ言語「XHTML 2」の策定を打ち切り、「HTML 5」の標準化に力を注ぐことを明らかにした。

なんだか、Web の世界が突然傾いたというか、XHTML の将来が暗くなったというか……。XHTML が思ったより普及しておらず HTML 5 の策定も急いでいる中、将来的に有望でないと判断された XHTML 2 は計画を取りやめ、今後は WHATWG とともに HTML 5 を Web 文書の中核として普及させていく考えみたいです。

「XHTMLの取り組みは無駄だった。今回の決定で、HTML 5がよりよいものになることを期待している」(アルマー氏)

そんな、無駄だったと言われてしまった XHTML の取り組みですが、HTML を XML ベースで再定義することはこんにちのセマンティック・ウェブの考え方につながるもので、この応用は HTML 5 にも受け継がれるはず。W3C は HTML 5 を XML ベースで定義した、いわゆる XHTML 5 も計画してるらしいので、今まで XHTML 2.0 のために進められてきたものも全くの無駄にはならないことでしょう。

XHTML 1.1については、バグ修正のメンテナンスが継続される予定だ。XHTMLに関するFAQのページもW3Cから提供されている。

今ある XHTML として最新の勧告規格である XHTML 1.1 ですが、こちらはメンテナンスが続けられるようですね。まあ、たとえ XHTML という規格が HTML に取って代わるものでなくなったとしても、XML 規格のひとつであることに変わりはないのです。XML なので XSLT などによって HTML 文書として提供することができ、HTML でなく XHTML だから存在する理由がなくなる、というわけではないので安心を。これ、やっていることは自己流の XMLXSLT を組み合わせて強引に HTML としているのと一緒ですが、XHTML が XML であるからこそできる、大きなメリットだと思うのですよ。

そういうわけで、今後も XHTML は続くと思います。特に、俺みたいに趣味でやっている個人の制作者サイドで。