どう考えても HTML 5 は時期尚早

知っている人は知っていると思いますが、きのうの text/html 時のソースを HTML 5 っぽくしてみたの内容のこと。あれ、その日のうちにやめちゃいましたよ。どう考えても HTML 5 は時期しょうそうです。というのも、その理由がこれだったり。これってどれさ? これです。ルビるびrubyです。

XHTML 1.1 では ruby 要素が用意されていて、なんどく文字にふりがなを振ることができるのですが、 HTML 5 でも使えることになっているのです。なっているというか、なる予定というか。その ruby 要素なのですが、現状の XHTML 1.1 と HTML 5 とでは若干書き方のルールが違うのですよ。これは以前 HTML5 でも ruby 要素があるみたいだけどで書きました。

そう、違うのですよ。考えてみれば僕は複雑ルビを多用しているわけで、HTML 5 での書き方とはだいぶ異なるわけです。HTML 5 で考えられている ruby 要素の使い方は現状 XHTML 1.1 のスキーマに当てはまらないのですよ。まあ、当然ですが。簡単にいえば、他の要素ではなんとか上位互換を保っている HTML 5 ですが、ruby 要素に限っては互換性がまるっきりないということ。いささか困ったものです。

これ、ruby 要素が使いたくて XHTML 1.1 で書いている人なんかは、今と同じ書き方を HTML 5 で採用してもらえばいいと思っていることでしょう。すでに少なからず使われていることを考えると、それがいいと思うのですが。

そんなわけで、text/html な UA にも XHTML 1.1 な文書を見せています。……まあ、ぶっちゃけこうなったのも IE が石頭のかたぶつだからなのですよ。text/xslt とか、XHTML を text/html で読むのに XML 宣言の有無による CSS 崩れには対処しちゃった IE7 とか……もう、どこか方向を間違っているとしか。